コンディショニングの要素〜環境的因子〜

コンディショニングの要素〜環境的因子(シューズ)〜

[voice icon=”https://sports-trainers-share-site.com/wp-content/uploads/2019/01/13.png” name=”だいじろう” type=”l”]こんにちは!

STSSトレーナーのだいじろうです!

今回は、コンディショニングにも大きく影響する『シューズ』についてまとめていきます。

コンディショニングの際に、選手のシューズにも着目してみてくださいね![/voice]

 

コンディショニングの要素〜環境的因子(シューズ)〜

コンディショニングの要素〜環境的因子(シューズ)〜

コンディショニングの要素は、身体的因子、環境的因子、心因的因子の大きく3つに分けられます。

身体的因子や心因的因子は直接的に競技パフォーマンスに直結するため、重視されていますが、環境的因子も競技パフォーマンスに大きな影響を与えます。

 

シューズは、足と地面との間に位置し、身体的因子とその他の複数の因子へ影響を及ぼすため、コンディショニングにおいて非常に重要な役割を担っています。

とくに競技パフォーマンス向上や下肢の外傷・障害予防のためにコンディショニングを実施していきためには、適切なシューズをはく必要があります。

ここでは、適切なシューズを選択するために知っておくべきシューズの機能についてまとめていきます!

 

 

シューズの適合性

シューズの適合性

近年では、新素材の開発やシューズの力学的評価手法の確率にともない、製靴技術は大幅に向上しました。

それによって、衝撃緩衝性、安定性を備えた高機能シューズが多く開発されてきています。

このようなシューズの高機能性は、いずれも足とシューズが適合していることが前提となります。

つまり、シューズがその機能を十分に発揮するためには、足に正しく適合したものでなければならないということ。

しかし、実際にはデザイン重視でシューズを選ぶことが多いため、足に適合したシューズを履いている人はあまり多くないのが現状です。

 

十分に適合しないシューズを履くとどうなるか?

シューズの屈曲やアーチサポートの位置が足と合わなかったり、シューズの中で足がずれたりして、局所的な圧迫を受けたりします。

その結果、動作効率が低下し、競技パフォーマンスの低下や外傷・障害の発生に繋がります。

そのため、足を適切に計測してその足の特徴を踏まえた上で、適合するシューズを選択していくことが求められます。

 

適合したシューズを選択するために必要な足の特徴の理解

足を計測する際には、裸足で直立した状態で両足に均等に体重をかけて測るようにします。

シューズの適合性をみる場合には、足長と足囲を計測します。

最近では、スポーツシューズでも、ワイドタイプ、レギュラータイプ、ナロータイプなど、幅のバリエーションが増えてきているので、足囲に合わせてシューズを選べるようになってきています。

そのほかにも、足の甲の高さや踵の幅、つま先の形状なども、シューズの適合性には重要。

足のつま先の形状には、オブリークタイプ、ラウンドタイプ、スクエアタイプに分類(下図)され、日本人ではオブリークタイプが最も多くみられるようです。

足のつま先の形状

このつま先のタイプにあった形状のシューズを選択することが大切です。

デザイン重視でつま先のタイプと合わないシューズを選択した場合、足趾が圧迫されやすくなり、適正サイズより大きめのシューズを選択することになってしまいます。

 

[aside type=”boader”]【シューズ適合性のチェックポイント】
①つま先とその高さに十分な余裕があるか?
②第1趾および第5趾が圧迫されていないか?
③第1趾および第5趾の付け根の側面が圧迫されていないか?
④足の甲全体がゆるすぎたり、圧迫されたりしていないか?
⑤土踏まずが圧迫されていないか?
⑥踵がぶかぶかしていないか?
⑦内果・外果が当たっていないか?履き口に隙間が開いていないか?[/aside]

 

競技別足の特徴とシューズ

競技を継続していると、競技ごとのトレーニングや動作によって身体にも変化が起こります。

同様に、足の形状も競技ごとに違いが現れてきます。

そのため、競技用のシューズは、その競技の足の特徴を靴型形状に反映させて作られているのです。

とくに競技用シューズの場合は、適合性が重要になってきます。

 

1)サッカー選手の足型の特徴

サッカー選手の足は、前足部の幅が広く足のセンター軸がカーブしているという特徴があります。

また、外果下端の高さが低い傾向がみられます。

 

2)野球選手の足型の特徴

野球選手の足は、足全体の厚みが薄く、幅が広い足が多いという特徴があります。

また、外反母趾が多く、身長に対して足長が大きい傾向がみられます。

 

適合したシューズを選択することで、競技パフォーマンスの向上や外傷・障害の予防に関連するシューズ機能が発揮されることを認識することが大切です。

 

シューズの衝撃緩衝性

シューズの衝撃緩衝性

ランニングでは、着地時に体重の2〜3倍の荷重ストレスが身体に繰り返しかかります。

そのため、長時間のランニングにより関節や筋、腱などには大きな負荷が加わることになります。

その負荷を軽減してくれるのが、シューズの衝撃緩衝機能です!

着地衝撃の緩衝には、ランニングシューズのミッドソールと脚の筋力が重要な役割を果たしているとされています。

衝撃緩衝機能は気温によって大きな影響を受けますが、一定環境下での変化は小さいです。

そのため、長時間の運動で足に感じる衝撃が次第に大きくなっていくのは、シューズの衝撃緩衝機能が低下しているのではなく、下肢筋群の筋疲労によるもの。

これらのことから、ランニング初心者や下肢筋力の弱い選手が長距離を走る場合は、衝撃緩衝性に優れたシューズを選択することが大切です。

 

 

シューズの安定性

シューズの安定性

ランニングや歩行などで足が接地するとき、後足部は回内します。

後足部回内によって足部アーチは扁平化し、衝撃を吸収します。

それに伴い、下腿内旋が生じ、膝関節には回線ストレスが加わります。

この一連の動きは、足が路面に適合し、衝撃を緩衝するために重要な動きになります。

 

しかし、後足部の過度な回内は、下腿内旋を助長し、膝関節にかかる回旋ストレスを大きくします。

それにより、膝の障害を引き起こします。

後足部の過度な回内を防ぎ、適切に足をコントロールしていくためにもシューズの安定性が重要になります。

 

安定性に優れたシューズは、ミッドソールの内側に硬いスポンジ素材を入れて内側の圧縮変形を防止しています。

同時に、踵部をしっかりと保持できるように硬いヒールカウンターで補強され、足全体の内側への倒れこみ(扁平化)を防ぐ構造になっています。

 

 

シューズの屈曲性

シューズの屈曲性

ランニングや歩行の際には、地面を足で蹴って身体に推進力を与えていきます。

このとき、足はMP関節が背屈するので、シューズもMP関節背屈に合わせて変形する必要があります。

シューズの屈曲性としては、「曲がりやすさ」と「曲がり方」が重要になります。

足部への負担を軽減させるために、ソールの曲げ剛性が低く、MP関節屈曲に合わせて変形するシューズを選択するようにしましょう。

 

コンディショニングにおけるシューズ

コンディショニングにおけるシューズ

シューズを選択するときには、誰が、どのような目的で履くのかを考慮する必要があります。

たとえば、子どもの発育・発達のコンディショニングの観点から考えると、人間本来の昨日の発達を妨げないようにすることが主目的となります。

そのため、シューズ機能に過度な衝撃緩衝性や安定性は必要なく、屈曲性がよく、足に適合したシューズ選択が求められます。

また、アスリートがシューズを選択する際には、競技特性やサーフェイス、身体的要因なども考慮して選択する必要があります。

 

このように、競技パフォーマンスの向上と外傷・障害の予防の両立のためには、使用状況・目的に応じた適切なシューズ選択が重要になります。

そのため、使用する本人や指導者をふくむ関係者が、下肢の解剖学的な構造やシューズの機能を十分に理解することも重要になってきます。