[voice icon=”https://sports-trainers-share-site.com/wp-content/uploads/2019/01/13.png” name=”だいじろう” type=”l”]こんにちは!
STSSトレーナーの田原です!
今回はコンディショニングの環境的因子のなかでも『スポーツウェア』についてまとめていきますね!
スポーツウェアの機能もどんどん進化していっているので、しっかりと基本を押さえておきましょう![/voice]
コンディショニングの要素〜環境的因子(スポーツウェア)〜
スポーツウェアに求められる機能性として、通気性、吸汗性、速乾性、軽量性、保温性、撥水性、伸縮性などがあります。
これらの機能は、季節や環境によって求められるものが変わってきます。
アスリートが練習や試合でおこなう動きに季節や環境が影響しないことを前提としたら、スポーツウェアが持つ役割は、どんな環境かでもアスリートが一定の競技パフォーマンスを発揮できるようにすることです。
近年では、スポーツウェアに様々な機能性が搭載されてきてます。
素材の機能性を把握しつつ、季節や環境に合わせたスポーツウェア選びが大切になります。
春夏用のスポーツウェアについて
春夏用のスポーツウェアにおいて、もっとも重要なポイントは、発汗による体力低下をいかに防ぐことができるかということです。
その場合、スポーツウェアに求められる機能は次のようになります。
[aside type=”boader”]①汗を素早く逃し、スポーツウェア内に熱をこもらせない。
②汗を素早く吸い取り、スポーツウェア内の肌のべたつきを抑える。
③気化熱による体温上昇を抑えられる透湿性、および透湿を促せるデザイン。[/aside]
素材の特性
春夏の季節に適した機能を果たすには、綿や麻といった天然素材よりもポリエステルやナイロンなどの化学繊維の方が適しています。
スポーツウェアで用いられている化学繊維は、繊維に透湿を促す穴を開ける加工や発汗後のべたつきを軽減させるために素材の断面に凹凸を施す加工がされています。
また、化学繊維は、天然素材よりも丈夫で、かつ速乾性も兼ね備えているので、メンテナンスも容易にできます。
デザイン
ヒトの身体には、脇下や背面、腰、股下部分などの汗腺が集中する部位があります。
春夏の時期に着用するスポーツウェアは、それらの部位に効果的に通気性を持たせたデザインを選択することが大切です。
具体的には、汗腺が集まる部位にメッシュ、ストレッチメッシュを使用した加工が施されているデザインです。
汗腺は、骨の周囲に集まっているため、その部位に通気性を持たせた加工がされてあることで、屈曲性などが向上し、より快適に運動をおこなえることが期待されます。
カッティングとシルエット
極端に大きめのサイズやカッティングのウェアを着用するよりも、適正なサイズ、カッティングのウェアを着用した方が、快適に運動をおこなうことが可能となります。
近年では、筋の振動が体力を奪うという観点からポリウレタン素材などのストレッチ性に優れた材を用いたアンダーウェアが流行しています。
特に下肢の筋の振動は疲労蓄積に大きく影響するため、アンダーウェアの着用が効果的とされています。
直射日光への対応
直射日光にあたることで体感温度が上昇し、疲労が促進されてしまいます。
そのため、UV対策加工が施されたスポーツウェアを着用することが推奨されています。
従来では、日焼け止めの機能として認知されているUV対策ですが、日差しへの対策という点では体感温度の上昇を抑えることにも繋がります。
その結果、日焼け止め効果によって体力消耗を抑えることができます。
秋冬用のスポーツウェアについて
春夏用のスポーツウェアとは異なり、着用する際のポイントとなるのは、適度な保温性を維持しつつ、動きを妨げないことです。
試合観戦などの際には、保温性に特化したコートなどを着用するようにします。
近年では、軽量で保温機能を兼ね備えたスポーツウェアも増えてきています。
ウェア選択のポイントは次のようになります。
[aside type=”boader”]①本体の素材が撥水性能がある
②中綿、裏地に保温機能がある
③上着、パンツ類が身体に沿った適度なゆとりを加味したシルエット[/aside]
暑さよりも寒さの方が、体力の消耗、集中力の低下を引き起こすため、スポーツウェアの選択は春夏物よりも慎重におこなうようにしましょう。
素材の特性
ウール素材は保温性や撥水性をもってますが、軽量性に乏しいため、秋冬の時期もやはりポリエステルやナイロンといった素材が適しています。
春夏のスポーツウェアと異なる点は、裏地や中綿といった部分の機能性です。
最近では、従来よりもメンテナンスが容易で、十分な保温性・軽量性に富んだ中綿製品も登場しています。
裏地も吸汗性に優れたウェアよりも、保温性を重視したウェアを着用した方がよいとされています。
また、機能として防風機能を備えたウェアは寒さ対策には有効です。
デザイン
保温性とともに体内の空気を適度に逃がせるデザインの方が着用時には快適です。
素材の開発により、保温性と通気性という一見相反する機能を兼ね備えたスポーツウェアも多く登場しています。
上着であれば後ろ身頃、パンツ類であれば膝部分などに通気性を促す加工がされてあるものがオススメです。
カッティングとシルエット
なるべく重ね着をせずとも保温を保つことを前提とすると、素材の保温機能が重要になってきます。
その場合、カッティングやシルエットが身体に適切に合っている方が保温空気層を保持しやすく、防寒性に優れているといえます。
こちらも春夏の時期に着用するスポーツウェアよりもサイズやシルエットに注意して選択していきましょう。
秋冬時期の夕方、夜、早朝時の運動について
冬場に公道でジョギングなどをおこなう際には、視認性が低くなります。
そのため、再帰反射機能の生地やディテールをもったスポーツウェアを着用し、車や歩行者からの視認性を高め、事故にあう可能性を低くすることも大切です。
最近のスポーツウェアでは、素材の特性やカッティングの機能性など、機能性を追求したウェアが多く登場してきています。
それぞれの製品特性をふまえてスポーツウェアを選択していくことで、より快適で安全に運動することができるようになります。