スポーツトレーナーの業務における『健康管理と組織運営』とは次のようにまとめられています。
スポーツ組織内における競技者の健康管理に関するさまざまな計画や対策、各種データの収集と管理、およびそれらに携わる各専門スタッフ間との連携体制の確率や、各組織の運営など。
スポーツトレーナーが、アスリートの健康管理をおこなっていく上での管理方法や準備、組織内におけるスポーツトレーナーの位置付けやスポーツトレーナーチームの組織的な運営方法などについても学んでいく必要があります。
ここでは、その『健康管理と組織運営』の概要についてまとめていきます。
スポーツトレーナーによる健康管理
アスリートの健康管理は、スポーツトレーナーの業務としての『検査・測定と評価』『アスレティックリハビリテーション』『コンディショニング』『教育的指導』など、他のすべての項目に密接に連動しています。
それらは医学的な検査項目から、アスレティックリハビリテーション、食事、水分補給、日常生活にいたるまで、幅広いの分野が対象となります。
健康管理を具体的に実施していくうえで、健康管理の計画、準備、測定、データ収集、集計、評価、競技者へのフィードバックなど、総合的な健康管理についての項目について理解し、それらに関する高い知識・技術が求められます。
健康管理とは
健康管理に必要な検査測定項目(メディカルチェック、フィットネスチェックなど)の実施内容とそれに必要なスキルを身につける。
日々の健康管理においては、生活習慣や食事、水分補給、ドーピングコントロール、アスレティックリハビリテーション、コンディショニングなど、アスリートのパフォーマンスを維持・向上させ、外傷・障害を予防するための知識・技術が求められる。
健康管理の計画
アスリートの健康管理についての各種検査・測定、評価にともなうデータ管理の必要性とその方法に関する知識・技術が必要となる。
各種データの収集と管理
メディカルチェックやフィットネスチェックなどの健康管理に必要な検査・測定と結果の記録と管理、およびデータの集計とその評価結果をアスリートへフィードバックし活用していくための管理方法について理解しておくことが重要となる。
まとめ
以上のように、アスリートの健康管理についての全般的な運営計画およびデータの収集とその管理について理解することで、スポーツトレーナーとしての活動を円滑に、より効果的にすすめることが可能となる。
スポーツトレーナーに求められる組織運営
スポーツトレーナーが組織の中で活動する場合、その組織の中でのスポーツトレーナーの位置付けや役割、さらには組織的な活動をする場合にともなう組織の管理・運営の方法として、以下のような内容を学び理解しておくことが求められます。
スポーツトレーナーとは
スポーツトレーナーの歴史や、日本におけるスポーツトレーナー制度と諸外国の制度について理解する。
スポーツトレーナーの業務
スポーツトレーナーの任務と役割を明確にし、スポーツトレーナーに必要な知識と技術およびひつような資質とは何かについて理解する。
スポーツトレーナーの活動
合宿や遠征、試合など異なった状況下における具体的な活動と、各種スポーツや競技別、競技団体での組織的なトレーナー活動について理解する。
医科学スタッフとの連携協力
スポーツ組織を構成する医科学スタッフの構成とその役割を理解し、スポーツ組織内におけるスポーツトレーナーの役割と位置付けに関して理解する。
連携・コミュニケーション
スポーツ組織運営に携わるスタッフの役割分担と連携をもとに各医科学専門スタッフ(スポーツドクター、コーチ、チームスタッフ、アスリートなど)との連携とコミュニケーションについて理解する。
スポーツトレーナーの組織と運営
スポーツ組織内におけるスポーツトレーナーの役割・位置づけをもとに、スポーツトレーナーが組織的な活動をする上での組織運営や活動の拠点となるトレーナー室のレイアウトから、それらに必要な設備と備品の選択と管理、予算などの運営計画と安全対策など組織の運営管理全般について理解する。
スポーツトレーナーと倫理
一般社会に関する秩序やスポーツトレーナー に求められる社会的立場と貢献、さらにはスポーツトレーナーに必要な倫理を理解する。
また、スポーツトレーナーが活動する上で知っておかなければならない法的な責任と諸問題について理解し、事故の帽子とその対策について理解する。
まとめ
スポーツトレーナーによる『健康管理と組織運営』は、スポーツ組織におけるスポーツトレーナーの専門的な活動と、それらを通して社会的な立場や秩序といった一般社会的な総合知識を身につけることを目的としている。