[voice icon=”https://sports-trainers-share-site.com/wp-content/uploads/2019/01/13.png” name=”だいじろう” type=”l”]こんにちは!
STSSトレーナーのだいじろうです
スポーツ外傷・障害に多くみられる関節系のトラブルには、靭帯が関係しているケースも多くみられます。
靭帯の機能解剖についてもしっかりと学んでおくことで、選手のケアやコンディショニングを円滑に進めることが可能となります。
今回は、靭帯の機能解剖について基本的なところを学んでいきましょう![/voice]
スポーツトレーナーが知っておくべき運動器の機能解剖
運動器とは、身体の運動に関係する組織・器官(骨・関節・筋・腱・靭帯・神経など)の総称です。
それぞれの組織や器官には独自の作用・機能があり、それらが連動・連携して運動器としての役割を発揮しています。
スポーツトレーナーが知っておくべき運動器の機能解剖として、次の項目について学んでいきましょう!
[aside type=”boader”]・骨の構造と機能
・関節の構造と機能
・靭帯の構造と機能
・筋の構造と機能
・骨格筋の神経支配[/aside]
今回は靭帯の構造と機能についてまとめていきます。
靭帯の構造と機能
靭帯は、主にコラーゲン組織からなる密で一様な結合支持組織であり、骨と骨とを結合し、関節の動きを規定する組織です。
腱と似た構造を持ち、一定方向に配列したコラーゲン線維の間に細長い線維(芽)細胞が散財します。
全体の2/3は水分が占めており、有機質のなかでは、Ⅰ型コラーゲンが多く、その他にもⅡ型コラーゲンやエラスチン、プロテオグリカンなどがみられます。
靭帯が骨に付着する部位は、骨膜に付着する様式と骨に直接付着する様式の2つがあります。
膝の内側側副靱帯の大腿骨付着部は、直接骨に付着しています。
この場合、靭帯のコラーゲン組織が非石灰化軟骨層、石灰化軟骨層を貫いて骨に達して、付着します。
靭帯は隣接する骨を連結し、関節での支持性と安定性を与えます。
さらに、関節の屈曲・伸展、内転・外転、内旋・外旋を誘導する働きもします。
これらの働きを遂行するため、靭帯はそれぞれの関節において、関節内、関節包、関節外で最適な形状と強度を有しています。
靭帯は張力に抗する組織で、下図は典型的な靭帯への力ー変位曲線です。
(中村耕三(監):整形外科クルブス、改訂第4版、南江堂、p58、2003より)
カーブの特徴により、立ち上がり相と直線相、断裂とに分けられています。
膝前十字靭帯の場合であれば、断裂までに2,000Nの力が必要とされています。
靭帯は、安静、固定により脆弱化し、トレーニングやリハビリテーションにより強度を増すことが可能です。
靭帯断裂の回復過程は、筋よりも時間を要します。
断裂部は一時的に肥厚し、体積は増加しますが、組織学的にはコラーゲン線維の方向性も不規則で、生化学的には皮膚に多いⅢ型コラーゲンが増加するとされています。
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